ネイチャー

【皇室】天皇陛下のご講演、英科学誌「ネイチャー」に掲載 「とても興味深い内容」と編集部が高く評価

 
 
1 :ククリφ ★:2007/07/12(木) 07:45:45

英国の一流科学論文誌ネイチャーに、天皇陛下が5月にロンドンで講演された
「リンネと日本の分類学」の要約が2ページにわたり掲載される。
同誌によると、王室や皇室の関係者の論文や関連記事が掲載されるのは、極めて異例という。
 
ハゼの分類を研究されている天皇陛下は5月、ロンドンを訪問した際に、生物学の分野で
「近代分類学の父」と呼ばれるスウェーデン生物学者リンネの生誕300年記念行事に出席。
約100人の聴衆を前に基調講演された内容を、同誌が12日発行の最新号で要約した。
 
陛下は1992年、ネイチャー誌と並ぶ米科学誌サイエンスに
「日本の科学黎明期の開拓者」という論文を寄稿され、掲載されている。
 
英ネイチャー本社(ロンドン)編集部は、
「日本の科学史について知る機会はほとんどなく、(陛下の講演は)とても興味深い内容だ」
と高く評価している。
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070711ik21.htm

4 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 07:49:01  
すげえな
 
5 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 07:51:45  
そりゃ批判すれば即国際問題になるしな
 
9 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:00:54  
著者紹介が
 His Majesty, the Emperor of Japan
所属が
 Akasaka Palace
となっておった。
 
10 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:01:12  
地球上でも数少ない「エンペラー」だからな。 キングだのクイーンだのとはわけが違う。
 
11 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:01:22  
natureやscienceは商業誌だからこういう素人受けするトピックが載りやすいんだよ。
本当の純粋な研究分野でこれらの雑誌に載せるのはかなり至難の業なんだけどな。
でも、たまに専門分野の話でも
なんでこんなのがnatureやscienceに載ってるんだ?ってのはあるけどな。
  
18 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:06:18  
>>11 ネッシーとかユリゲラーとか載せるくらいだから、ある意味プライドはないでしょ(笑)
 
23 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:11:52  
陛下の科学史に関する造詣は並たいていじゃないらしいね。
学会でお言葉述べられるとき、みんなびっくりするそうだ
 
24 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:15:08  
>>10 正確に言えば、数少ないではなく唯一だよ
自称はいるかもしれんが、皇帝の条件を満たすことが現代じゃもうできんからね
 
27 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:19:39  
このニュースが出た時は、基調講演と言っても挨拶程度のものかと思ってた。
宮内庁のサイトで読んだ時、リンネと日本の歴史的繋がりやら
ハゼの研究やら、内容の濃い本格的な物だったのでビックリした覚えがある。
 
38 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:28:05  
ほんとに才能あるなら不幸だよね  立場上地味な分野での研究しかできない
 
39 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:28:15  
皇室は大学が文系なのに研究は理系  やっぱり文系は主観がはいるから微妙なんだね
 
40 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:28:54  
ヒント:ネイチャーは実は商業誌
 
41 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:29:21  
昭和天皇も偉大な学者だった
 
43 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:30:58  
先帝の頃。
イスラエルの学者が陛下の論文としらずに、執筆者とコンタクトとりたいと要望したらしいな。
 
48 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:35:22  
昭和天皇は短歌の天才だったと聞いた  素晴らしい作品がいっぱいあるそうだ
 
52 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:38:59  
コケの研究も皇室がしてるんだっけ?
研究しても金にならん、他人の役にたたないけど分類はしないといけないから
損得気にしない皇室が研究してたはず
 
55 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:40:40  
メジャーな分野研究すると一般の学者が食い上げだし
かといって文系は何やっても政治的影響あるからできない
となるとマイナーな数学か理科のマニアックな生物くらいしか研究できない
 
60 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:43:58  
内容は読売にupされてたのをちょっと前に見たよ。
 
64 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:46:52  
エンペラーなんて肩書きで分類学に関する講演をするのって、さすがに他にはありえない。
日本という国とそのあり方について、これほどよい形で対外的に示すことの出来る人はいないな。
 
69 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:50:46  
>>60 これか
ttp://www.yomiuri.co.jp/features/impr/im20070613_01.htm
 
75 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:58:42  
ttp://www.kunaicho.go.jp/gaikoku/300linneaus%20.html
リンネと日本の分類学 −生誕300年を記念して− (仮訳)
 
読んできた。 でも論文ではないよ。 ご挨拶。 おもしろかった。 
陛下のご教養をうかがい知ることができる。 研究者に教養とかいったら失礼か。
 
77 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 08:59:26  
大正天皇漢詩・書
 
昭和天皇:植物
秩父宮 :?
高松宮 :?
三笠宮 :オリエント文化史
 
今上天皇:ハゼ
常陸宮 :癌
 
皇太子 :テムズ河の水運とか日本中世史とか?
秋篠宮 :ナマズ
 
補完ヨロ
 
80 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:00:23  
公務があって研究する時間も不規則だから、
あまり時間に縛られない分類学は研究しやすいんだってね。
 
81 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:00:33  
ネームバリューもあるわな。 異国のエンペラーがどんなもんかって興味あるだろな
 
108 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:15:59  
サーヤ:鳥類、二次元、天変地異を引き起こす神通力
 
114 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:24:59  
昭和天皇が食糧不足を解決する為に相模湾の生物を食べていたらしくい
アメフラシはすごくまずかったそうな
 
119 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:31:05  
>>114 今上天皇だっけ、のタイに贈った魚の話とごっちゃにするなw (食糧難)
アメフラシを食べてみた話は、畑正憲の本に伝聞が書いてあるね。 好奇心から。
 
126 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:40:47  
17、18世紀とかの貴族科学者みたいでカッコイイなw
日本の子供の理科離れ防止の効果があればいいんだが。
 
でも、これは時間と金が有り余っている皇室関係者だからこそ出来たこととも言えるか。
一方でバカ政府は文教予算をガリガリ削っているしな。
 
128 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:42:12  
こんなこともあったそうな・・・
 
  270 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/01/21  
  昭和天皇は生涯で二度だけ、本気で怒ったといわれている。
 
  一度は2・26事件で青年将校が大臣を殺したとき。
 
  もう一度は皇居の堀で外来種ブルーギルが繁殖し、
  鮒が食い荒らされているのを知ったとき。
 
129 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:42:37  
>>77 高松宮殿下:海軍軍政
 
132 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 09:48:35  
>>114 食料不足云々は、>>119のいうとおり今上陛下のエピソードだろうね。
昭和天皇が実験室で研究対象を口にしたのはやはり好奇心と、
あと何かと食べるものに制約がある身分のためだと思われ。
「今日は○○が食べたい」なんて口にできないし、仕事帰りに気まぐれでどこかに寄って
買い食いしたりもできないんだし。 ささやかな自由だったんだよ。
 
177 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 10:47:18  
なんせ日本の天皇は、ヨーロッパの王様が血みどろで戦い回ってた頃にはもう
「天子諸芸能ノ事、第一御学問也。」で、御所にひっこもって勉強してたから。
お勉強はできるさ。
 
179 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 10:48:55  
昭和天皇今上天皇秋篠宮殿下 のラインは、本草学者なのだ。
ヨーロッパでも博物学は「王侯の学問」とされている。
 
224 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 15:05:14  
>>77 先帝は海洋生物もお好きだったよ。
 
「コトクラゲ」
(学名:Lyrocteis imperatoris Komai 〜 皇帝の、竪琴形クシクラゲ。 登録者は駒井(京都大))
昭和天皇相模湾で採集したものを京都大に研究させて新種登録されたクラゲ。
 
「ショウジョウエビ」(旧学名:Sympasiphaea imperialis Terao)も、
昭和天皇が発見(採集)したエビ。
ただし、これは当時は新種として登録されていたが、1982年に常陸宮正仁親王
(今上帝の弟宮、昭和天皇の第二皇子)と武田(国立科学博物館)らの研究によって、
東大西洋のGlyphus marsupialis Filhol(およびアラビア海のSympasiphaea annectens Alcock)と
同一の種であることが発見(確認)され、「新種」ではなくなった
(「新種」としては1884年のFilholの発見が最も早い)。
 
232 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 16:13:08  
先帝と南方熊楠の出会いのエピソードは可愛いよね
時間が押しているのに、帝がいーじゃない。なんていいながら、
ウミグモとかキャラメルの箱に入った標本みて萌々して。
 
シーラカンスとかにも興味あったみたいですね
 
233 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 16:17:52  
>>232 そのエピソードいいね。 なんて本に出てるの? よかったら教えて。
熊楠なら先帝にも遠慮せずガンガン行きそうなイメージある。
 
235 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 16:22:14  
>>232 漫画でもうしわけないけど「猫楠」水木しげる(文庫アリ)のエピソードとして。
有名な話らしいです
 
237 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 16:24:26  
雨にけふる神島を見て紀伊の国生みし南方熊楠を思ふ
 
昭和天皇の和歌。 なんかいいね。
もっと熊楠と遊びたかったのね。
 
251 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 16:58:04  
ちなみに、上に名前が出ている南方熊楠も、ネイチャーに論文を多く寄稿している。
19世紀末ですよ!
 
297 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 17:52:53  
生物学は、長い研究時間が必要な上、経済的な見返りは少ないので
伝統的に「貴族の学問」という傾向が強い気がする。
 
298 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 17:55:19  
>>297 あと昭和天皇の場合、本来の職務があるので研究に没頭もできないため、
生物学の中でも分類学を選ばれたのだとか。
長期間何かの生物を飼育・観察なんてできる立場ではないわけで。
それと、分類学は将来この分野を研究する誰かの役に立てば、
誰かの研究のための道標となればという思いもあったのだとか。
 
300 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 17:59:31  
分類学を選ばれたのには、解釈の余地がうまれる分野だとまずいというのもあるでしょ。
天皇陛下の研究結果にケチをつけられない、とか、天皇陛下の論文が間違ってたらとか考えると)
 
そういうのもあって、研究成果がクリアで議論の余地の少ない分野を選ばれたんだと思う。
 
306 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 18:11:23  
皇室は基本学者系で、昭和天皇−今上−秋篠宮紀宮の生物学ラインが有名だが
三笠宮のオリエント研究、常陸宮の癌研究もかなり実績をあげている。
 
皇太子が見劣りするのはたぶん気のせいだ
 
310 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 18:17:17  
裏話。
外国のキングなんてオシャレとパーティーのことしか考えていない人がほとんどだし、
国民も、王室とはそういうものだっていう認識が一般的
 
だからこそ、例の基調講演で日本のエンペラーが研究分野に造詣が深く
自ら学術史の編纂に携わってることにとても驚いた。 それが今回の掲載に繋がった。
日本のシンボルとしてとても誇らしいことだよ
 
315 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 18:34:29  
>>306 皇太子は何を研究してるの?
 
323 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 18:49:26  
>>315 論文と言えるのは1編。
・18世紀テムズ川における輸送船舶及び輸送業者について
(地學雜誌 100(1),3-18,19910225(ISSN 0022135X) (東京地学協会))
 
その他に、学習院資料館の紀要を書いてるらしい。
・忘れられた車図 : 陽明文庫所蔵『納言大将車絵様』および『車絵』について
・「西園寺家車図」諸本の研究 : 附,宮内庁書陵部所蔵九条本「西園寺家車図」翻刻
・<史料紹介>西園寺家所蔵「公衡公記」 (<小特集>西園寺家文書)
西園寺家所蔵「河瀬清貞山城国美豆牧代官職請文」について (<小特集>西園寺家文書)
 
ちなみに陛下の論文は28編ある。uriは「26論文」になってるけど。
ttp://www.kunaicho.go.jp/ronbun/26ronbun.html
(最後の3編は登極後に掲載されているので 親王/prince が付いてない)
 
324 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 18:51:09  
帝王位って天皇とイギリスの皇室しかないんだっけか?
 
326 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 19:10:28  
イギリスは皇室じゃなくて王室な
 
327 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 19:14:28  
>>324 イギリスはインド独立に伴って皇帝位は返上してる。
 
330 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 19:38:04  
天皇陛下は皇太子時代に東海大学出版会の専門的な魚類図鑑でハゼの項目を執筆してる。
当時の日本魚類学会全体で適任の研究者が陛下だったそうだ。
 
331 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 19:38:34  
皇太子は水と聞けば何でもいいみたい。 ジュース工場とか社会見学に行ってる。
 
334 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 19:54:02  
>>323 ググルしか能がないってのは悲しいよな
 
徳仁親王は「交通史研究」」に
8(1982.1)「兵庫北関入舩納帳」の一考察−問丸を中心として−
34(1994.12)講演要旨
オックスフォードにおける私の研究−一八世紀におけるテムズ川の水上交通史を研究して−
 
あと担当教員の退官記念の論文集に一本書いてる
 
338 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 20:22:45  
徳川幕府キリスト教禁教と鎖国政策とか、その中での日本と外国との交流とか
当時の世情に絡めて分類学が日本にどのように伝わって発展して行ったかを
簡潔に述べておられるので、これから調べようと思う人の取っ掛かりとか、
初心者への簡単な説明に用いるには、確かに興味深い講演内容ではあると思います。
 
350 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:36:43  
>>27 いちおうおつきが原稿の英語を直したりはするらしい。
 
352 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:42:11  
政治活動を一切封印されて、娯楽の大半を断たれたらあとは学問くらいしかやることないだろ
 
355 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:47:33  
>>352 江戸時代の公家・朝廷にたいする幕府の仕打ちみたいな言いざまだな。
 
356 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:49:12  
>>352 そう書かれると何ともせつないな…。
ホントにストイックで、ストレスの元も多そうな生活だ。
他に選択肢がないと理由であっても、それをちゃんとこなしてらっしゃるのは、尊敬する。
 
357 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:57:32  
昭和天皇は学会(層化じゃなくw)から無視されていた熊楠を応援してたんだよね
天皇家の人々はほんと博識だよな。 誇りだ・・・
 
358 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 21:59:58  
>>357 そうなのか。 知らなかった。
 
367 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 22:18:16  
>>358 大英博物館から招致されるほどだったが
「自由な研究の妨げとなる」としてまったく肩書きを持っておらず、
奇人だった熊楠を日本の学会は認めなかった。
そんな中、海外での熊楠の論文を読み、感銘を受けていた昭和天皇が和歌山にて熊楠を訪問。
熊楠歓喜。  こんな感じだったと思う。 感動的なエピソードなので調べてみてくだちい
 
384 :名無しさん@八周年:2007/07/12(木) 23:59:28  
マジレスすると、このご講演で海外の識者達の陛下を見る目が変わった