文庫本

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【出版】既刊文庫、仕掛けて売れ オビ変えたら60万部

 
 
1 : ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★ :2007/12/05(水) 12:50:34

刊行から13年たった文庫本が今年突然、累計60万部のベストセラーになった。
きっかけは本に巻くオビの文言を変えたこと。
発売から時間がたっても「仕掛ければ売れる」と業界を活気づけた。
ロングセラーの定番本と読み捨てのペーパーバックに二極化している文庫の世界で、
新しい“売れ筋”をどう作り出すか、関係者の試行錯誤が続く。
 
「91年度のこのミステリーがすごい! 第1位」
こんなオビを新潮社が志水辰夫の『行きずりの街』(新潮文庫)につけたのは昨年末。94年に文庫化され、10年間で12万5000部が出て動きは止まっていたが、
あれよあれよという間に売れ出した。
10年以上前のミステリーが、1年で大ベストセラーともいえる50万部近くを売り、
大きな話題になった。
 
一般的にオビは編集者が考える。
内容紹介のほか「最高傑作」「代表作」など大げさな言葉も多いが、
今回、「第1位」という客観データを使ったのは営業部の提案。
「91年」という古いデータでも、玄人好みとされる志水作品が1位だったという事実が、
若いファンの意表をつくのでは、という狙いがあたった。
「もっとも、中身が伴わなければこんなに売れ続けない」と編集部の佐々木勉さん。
 
■背表紙を一新
また、小峰元『アルキメデスは手を汚さない』(講談社文庫)は73年の江戸川乱歩賞受賞作だが、
94年に作者が亡くなり品切れ状態になった。  ところが、直木賞作家東野圭吾
「この小説との出会いが、本嫌いだったバカ高校生の運命を変えた」
という体験をオビに06年に復刊したところ、7万6000部まで増刷した。
 
「文庫は出版社にとって財産。  手を加えて生き返えらせる必要がある」
集英社文庫編集長は話す。
太宰治人間失格』の表紙を人気マンガ家小畑健が描き、半年で13万部を超えるヒットとなった。
また今春、すべての文庫の背表紙をパステル色へ一新、
タイトルと入れ替えて著者名を先に記した。
探しやすいと書店からも好評で、棚の本の回転率がよくなったという。
 
■年間8000点
出版科学研究所によると、昨年は約8000点の文庫が発行された。
しかし、新刊用の平台に置かれるのは1カ月で、棚の中や奥の平台に移動する。
単行本に比べると文庫は薄利なだけに多売が求められる。
売れないとなると容赦なく返本・断裁へ。  年間4000点ほどが絶版になるという。
 
個人経営の小規模書店が共同仕入れなどをするための有限会社NET21は、
昨年から文庫担当者の投票で1点を選び、共通のオビをつけて加盟40店舗で重点販売している。
今東光『毒舌・仏教入門』(集英社文庫)、田辺聖子『川柳でんでん太鼓』(講談社文庫)
といった渋い名作が、確実に売れるという。

2 : ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★ :2007/12/05(水) 12:50:53

書店側でも工夫を重ねる。
絶版本を確保し、できるだけ品切れを防いでいるという東京・八重洲ブックセンター本店は、
この夏、書店独自の文庫100選を試みた。
棚に入って動きのない本を表舞台に出すのがねらいだった。
 
■ポップで推薦
小さく地味な文庫に目を留めてもらうために、書店を飾る“ポップ”(宣伝用のカード)は、
大きな役割を担う。
ポップの推薦文もベストセラーを生むことがある。
06年7月発売の安達千夏モルヒネ』(祥伝社文庫)は、
丸善お茶の水店の「うずくまって泣きました」と書かれた、独自のポップから火がついた。
 
医師と末期癌患者の元恋人との恋愛小説。  書店員の率直な感動が読者に伝わった。
この店では担当者が気に入った文庫を何年もワゴンで平積みする。
モルヒネ』も発売から1年以上、目立つ平台に置かれ、この店だけで1200冊以上売れた。
祥伝社は他の書店にも同様のポップを配り、1年余りで40万部のヒットにした。
 
文芸評論家の池上冬樹さんは
「『行きずりの街』のヒットは、新刊既刊の区別なく読者の目に触れさせれば売れると証明した。
 多種多様の文庫の中から1冊を選ぶためには、話題性や誰かのお薦めなど、
 よりどころが必要になる。  ますます仕掛けが必要になるだろう」と話している。
ttp://book.asahi.com/clip/TKY200712050072.html(抜粋)

3 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 12:57:29  
……まあ売れるのはいいことよね
 
4 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:00:39  
書籍は図書館で借りるもんだと思ってた
 
5 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:03:28  
結局、読者は載せられやすい「おばかさん♪」  いい本が売れるとは限らないのが実情
 
6 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:04:15  
でも図書館行っても「この作家はこれ」っていうのに限って盗られて無くなってるから、
結局買わざるを得ない場合が多い。
 
7 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:07:10  
最近の文庫高いよ  無駄に文字を大きくしてページ水増ししてるし、無駄に巻分けしてるし
本当に読みたいものしか買わなくなった
 
9 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:10:26  
「売れるから売るんじゃありません。  売るから売れるんです。」
 
10 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:14:55  
フランス書院のことだな
 
12 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:23:49  
むしろ「最近のこのミス一位と比べて下さい」って一文で売れたんだろ。
売れたのはいいけど最近一位になった作品の作者が怒るんじゃね?
 
13 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:27:21  
俺もなんとか百選とかの文庫本1000冊買って読んだ事がありました
面白かったのは数冊だけでした
 
14 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:28:44  
どのジャンルにしても教科書に載ってるような古典や名作が絶版になってるのが意味不明
出版社の社員って企画力ないのか 
コネ入社ばっか入れてるからこんなことになるんだよ 
 
17 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:34:07  
ヒロオカ先生の「奉天」もこの手で売り出せば…
 
18 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:35:21  
本を読む人、文学にうるさい人によるお仕着せがましい紹介より
本を読まない人によるマーケティングの方がいいんじゃないのかな
 
昔の日本映画って作り手の思い入ればかりで
単館系とかアート系の普通の客には退屈な映画が多かったけど、最近はマシになってきた。
 
20 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 13:48:11  
>>18 そうなると恋空独占になるとか
 
>>14 青空文庫で読む読む
 
24 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 14:10:10  
あー、なーんか古い文庫にマンガカバーで売ってるのって、こういうことなんかー。
まあ、パッケージも重要と。
 
27 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 14:57:53  
いかにも小難しそうな表紙だと、手に取るのためらわれるし、
これからはなんでもライトノベル風にすればいいよ。
 
38 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 15:18:11  
こんな程度の努力もしてなかった業界なんだろ
 
39 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 15:18:32  
観客動員数全米No.1 みたいなものか?
 
43 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 15:31:44  
帯変えだの、店員さんの推薦ポップだの
一時的には多少の効果もあるだろうけど皆同じ事をするようになれば効果もなくなるよ。
 
44 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 15:33:20  
「粗製濫造の果て」にあるからなあ、文庫は。
 
46 :名刺は切らしておりまして :2007/12/05(水) 15:58:59  
食品だったら、さしずめ賞味期限シールの張り替えだな。