【会社・業界の基礎知識】

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YKKのファスナー年間生産量は地球62週分

夕刊フジBLOG

 
 

日本市場で95%、世界でも45%のシェアを持つ世界最大のファスナーメーカーが
YKK。そのすごさは年間生産量(ファスナーの総延長)でみると一目瞭然だ。
世界のグループ会社(68カ国)全体で250万キロ。
これは地球(赤道1周は約4万キロ)の62周にあたる。
 
ファスナーといえば衣類やカバンなどに使われるものというイメージがあるが、
同社の「水密・気密ファスナー」が青函トンネルや世界最長の吊り橋・明石海峡大橋
に使われているのをご存じ?
「水密・気密ファスナー」は文字どおり水や外気を遮断するもので、
化学工場の作業服や乾式ウェットスーツなど特殊な用途で使われるが、
青函トンネル内のコンクリートのつなぎ目や、漏水用の樋にたまる堆積物
バクテリアの死骸)の清掃のために作られた開閉部に使われている。
また、明石海峡大橋では、降雨を流すゴム製の排水部に採用。
こちらは秒速50メートルの突風で橋の中央部は水平に2メートルもしなるという
極限状況下でも耐え得る優れものだ。
この「水密・気密ファスナー」に、いま特需が起こっているという。国際条約の
海上人命安全条約」の改正で、来年7月までに、原則として外洋を航海する船には、
船員全員分の海難防護服が必要になったから。現状ではYKKグループ以外で
同じ精度のファスナーを作れる企業がないことから、
同社の独り勝ちはまだまだ続きそうだ。

 
ファスナーがそんなことに使われているとは!
早く株買ってりゃ、儲かったのかもしれない?   (;^^)ノシ ナイナイ